飛行機はエジプトを通り越して地中海沿い飛んでいます。

もう直ぐ「モロッコ・カサブラカ」と言う所で飛行行程図を見たら地図上に「ジブラルタル海峡」も出て来ました。想像以上に狭いですね。大きな地中海の西の果ての大西洋に通じているのがこんなに細く、東の果てのインド洋(紅海)に通じているのがスエズ運河とは凄いですね、ジブラルタル海峡もスエズ運河も海流が早くなるときは凄いでしょうね。鳴門の渦潮どころの騒ぎでは無いのかも知れません。尤もスエズ運河は閘門等があるのでそんなに激しい流れは無いようにしているのでしよう。

モロッコツアーの私の精神的難点だった長時間飛行にも耐えて無事カサブランカに到着しました。「無事」と言う言葉を使いましたが、100%無事という言葉は使えない事もありました。ツアー客の方のスーツケースが1つ届かなかったのです。私もかなりの回数海外旅行に出かけましたが、これまでスーツケースが届かなかったと言う話は聞いた事はありましたが、スーツケースが届かなかったのを見たのは初めてです。添乗員は情報収集に懸命でした。30分ほどで事態が判明し、行方不明のスーツケースはアブダビの空港にあったようです。アブダビでの乗り換え時間は長かったのですが、スーツケースは成田からカサブランカまで継続移動で、私達はアブダビではスーツケースを受け取る必要は無く航空会社任せになっていました。
スーツケースは次の便でカサブランカに送られて来るように手配は完了。私達のツアーは無事にモロッコ観光を始める事が出来ました。
スーツケースに関しては、私の奥様の提案で万が一スーツケースが届かなかった事を考え、下着は1日分お互い交換してスーツケースに入れておく。そして1日分は手荷物に入れておく。と言う安全策をとっています。つまりどちらか1方のスーツケースが行方不明になっても1日2日は下着の心配はしないで済むと言う事です。私は何時も無駄だな、コンピューター時代にスーツケースが届かない等と言う事は無いだろうと思っていたのですが、現実にスーツケースが届かなかった事を目の当たりにして「奥様の用心深さに敬服」しました。
カサブランカの空港に一応無事到着しました。

といきたいけどモロッコへの海外旅行は我慢した時もありました。何度も何度も行くか行かないか迷い。そして最後の決断は「悔いを残す事は止めよう」と言う事で、モロッコ行きを決断し、今日この時に憧れのモロッコに足を下ろしましたが、本当の憧れの地「サハラ砂漠」はまだです。
ホテルの部屋に入り乾杯です。
「彼を知り己を知れ ば百戦殆からず。」No.01 地球市民として多くの国と付き合うには「他国の実情を知る事。」そして「自国、日本の実状を知ること。」先ずこれが大事です。と言うより知らなければまともなお付き合いは出来ません。
これまで日本は、良い言葉で言うと「性善説」が主で、周りの人は皆良い人ばかり。これがお付き合いの原点でした。
でも周りには「性善説に疑問符をつけなければいけない国」の存在もハッキリしてきたと思います。